社長メッセージ

代表取締役社長 木村 義成
 平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 社会情勢は未だ混迷の渦中にあります。世界的な地政学リスクや自然災害に起因するエネルギー・原材料の調達難・価格高騰など、当社グループを取り巻く事業環境は猶も予断を許さない状況です。これら激動の情勢下において、当社グループは柔軟な適応力を発揮し、将来を見据えた持続的成長の実現を目指してまいります。
 株主の皆さまにおかれましては、引き続きご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2023年4月 代表取締役社長 長谷部 正

業績の概要

 当第58期連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルスによる行動制限も緩和され、経済活動は正常化に向けて動き出しました。しかしながら、膠着するロシア・ウクライナ情勢などによる地政学的リスクの高まりと世界規模の異常気象・自然災害により、グローバルサプライチェーンの寸断と不安定な需給状況が長期常態化しております。当業界におきましても、エネルギーコスト、原材料価格等の高止まりや原材料の調達遅延が継続しており、依然として先行き不透明な状況です。
 このような事業環境のなか、当第58期連結会計年度の業績は前年度に比べ「増収・減益」の結果となりました。主な増収要因といたしましては、主力の液体包装用フィルムの販売強化と同時に価格改定を推し進めたことと、為替の影響によるものです。主な減益要因といたしましては、徹底したコスト削減活動や生産体制の見直し等による収益確保に努めたものの、それ以上にエネルギーコストをはじめとした原材料価格と運送費が高騰したことによるものです。
 なお、2022年9月に公表いたしましたTaisei Lamick Malaysia Sdn.Bhd.(現 Scientex Packaging(Kajang)Sdn.Bhd.)の株式譲渡に伴い、関係会社株式売却益を特別利益に計上いたしました。